サラブレ3月号の『QN』は角居勝彦厩舎(前編)です

2月13日に『サラブレ』3月号が発売しました。
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/

特集は「2017年に買いたい路線別主役候補と激走上がり馬」。
現在の各路線の力関係を整理しつつ、識者に今年の主役候補と激走上がり馬をあげてもらいました。
その他企画記事は本誌オリジナルの「騎手名鑑2017(前編)」、「フェブラリーS&冬のダート競馬攻略」。
その他、佐藤哲三元騎手、池江泰寿調教師、田辺裕信騎手、1ヶ月間の重賞と特別レースの傾向を探るなど、連載陣も盛り沢山。






『QN ~厩舎ニックスリサーチ姉弟~』

第17回は「角居勝彦」厩舎を研究しています。
角居厩舎は牡馬と牝馬によって厩舎ニックスを使い分けている厩舎。
前編の今回は、牡馬の活躍馬の傾向を探りました。

厩舎ニックスの研究をはじめた当初、角居厩舎のニックスは1つしか見つけることができておらず、今期のPOGではその理論を参考にクリアザトラックを指名しました。
しかしそれが牝馬用のニックスだと気づいたのは昨年の秋になってからのことです。

クリアザトラック自身の配合そのものは素晴らしいので、もちろん指名することに問題はありません。
ですが角居厩舎とのニックスという観点からみたら、(実際に活躍するかどうかはさておき)狙いはエアウィンザーやグローブシアターの方だったかもな~と、今では考えたりもします。

僕自身、もっと厩舎ニックスを使いこなして良い馬を指名できるように頑張らないと╭( ・ㅂ・)و ̑̑



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ディープ×フレンチをさらに美味く仕上げる隠しスパイス(後編)

ディープ×フレンチのニックスは、母方に「ドナテッロ+サンインロー」血脈を合わせて、フレンチデピュティが持つ『ベルスール』を増幅させると更に効果的なんじゃないか・・・というお話を前回の記事で書きました。
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1698.html


基本的なこととして、ディープインパクトとフレンチデピュティのニックスというのは、大雑把にいうとアルザオ≒フレンチデピュティが力の源泉です。

ディープの母父アルザオとフレンチデピュティが、「ノーザンダンサー、ロイヤルチャージャー≒ナスルーラ、プリンスキロ、サラミニア≒エイトサーティ、ラベンデュラ」などで脈絡します。
これで素軽い切れ味をもったスピードが表現され、強力な決め手となります。
そんなふうにディープ×フレンチで発生するクロスのほとんどが、アルザオに結びついているわけです。

そんな中、実は密かにアルザオ以外と結びついている血が1つあります。
それが前回ポイントとして挙げたベルスール。
この血だけはディープの祖母である『バークレア』の「ドナテッロ+サンインロー」と脈絡しているんです。

バークレアはスタミナに優れた名血ですが、それを支えているのは3代父のドナテッロや、7×6・7・7でクロスされているサンインローの血。
これにベルスールの「ドナテッロ+サンインロー」が繋がることで、スタミナの増幅が期待できます。


しかし先程も書いたように、ディープ×フレンチのニックスはアルザオ≒フレンチによる切れ味がメイン。
バークレア×ベルスールの効果なんて、あってないようなものでしょう。
でも他の部分からもう1本「ドナテッロ+サインインロー」血脈を合わせてやれば、そっちの繋がりもある程度は強調され、それなりの効果が見込めるはずです。


そもそもディープ産駒の牡馬はあまり軽くさせすぎると非力さが目立ってマイナスになる場合があります。
アルザオ≒フレンチで切れ味増幅は間違いなくプラスですが、一方で頑丈さを犠牲にしている側面もありますので、パーフェクトなニックスではありません。
だからバークレア×ベルスールの繋がりを強めに刺激することで、重厚なスタミナとして良いカンジに重石になってもらおうというわけですね。
そうすれば変にフワ付く心配は解消され、よりパーフェクトに近づくのではないかと思います。


少ない該当馬による推理なので、理論が正しいかは何とも言えません。
でもディープ牡馬においてバークレアの増幅はとても重要な大切な項目ですから、一応ちゃんと筋は通っているはずです。
いろんな可能性を考えておくにこしたことはないでしょうし、今後もディープ×フレンチ+ベルスール増幅には注目しておきたいと思います(^^)

ただ現2歳馬を調べたら、この組み合わせを持つのはクロウキャニオン15しかいないんですよね。
こいつはもう走るのわかってますから(笑)、他の該当馬も見てみたかったなあ・・・。



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ディープ×フレンチをさらに美味く仕上げる隠しスパイス(前編)

4歳ではマカヒキ、3歳はカデナと、ディープ×フレンチデピュティのニックスを持つ牡馬は相変わらず活躍馬がポンポン出てきます。
POG期間の牡馬成績も文句なしのずば抜けた数字ですね。

POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
フレンチデピュティ持ち牡馬 31 19 3 70.9 45.7 % 776 万円


このニックスを持つ活躍馬の血統表を眺めていてふと思ったのですが、POG期間に好結果を残した馬のお母さんって、ドナテッロをクロスしている馬が多い気がするんですよね。

試しにディープ×フレンチの牡馬を、母がドナテッロをクロスしているかどうかの2パターンに分けて、成績を調べてみました。

POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
母方でドナテッロの
クロスを持つ牡馬
12 8 1 75.0 53.1 % 1178 万円
母方でドナテッロの
クロスを持たない牡馬
19 11 2 68.4 43.7 499 万円


まあぶっちゃけ、頭数が少なすぎるのでデータの信頼性はないに等しいでしょう(^_^;)
しかもドナテッロのクロスを持つ方で勝ち上がった9頭のうち、5頭はあの名繁殖クロウキャニオンの子ですから、好成績になって当然ではあります。

ただドナテッロをクロスしている方は、クロウキャニオンの子カミノタサハラの他にも、マカヒキやカデナがPOG期間の重賞を勝っているのに対し、クロスしていない方の期間内重賞馬はシャイニングレイのみ。
将来に備えて研究してみる価値はあるかもしれません。


この傾向が仮に正しかったとするなら、重要なのはフレンチデピュティが持つ『ベルスール』という血の増幅なんじゃないか説を提唱したいです。
……たぶんみなさんベルスールって誰やねんって思ってますよね(笑)

フレンチデピュティの父デピュティミニスターの2代母父であるヤブネのお母さんです(ややこしいね、汗)
フレンチ

このベルスールが持ってる「ドナテッロ」、そしてもう1つ「サンインロー」の血を増幅するのがカギではないかと。

 ┌サンインロー
┌◯
ベルスール
│┌ドナテッロ
└△

重賞馬マカヒキ、カミノタサハラ、カデナの血統表を見ると、いずれも「ドナテッロ+サンインロー」血脈を使ってベルスールを増幅していることがわかります。


マカヒキの場合は2代母父レインボーコーナーから見て、その2代母父ボールドラッドの更に祖母『フェアアリシア』が「ドナテッロ+サンインロー」血脈です。

 ┌ドナテッロ
┌◯
フェアアリシア
│┌◯┌サンインロー
└△└△


カミノタサハラの場合は4代母父ヴェイグリーノーブルから見て、その祖父オリオールの母『アンジェロラ』が「ドナテッロ+サンインロー」血脈です。

┌ドナテッロ
アンジェロラ
└△┌サンインロー
 └△


カデナの場合は6代母『アレッジド』が「ドナテッロ+サンインロー」血脈です。

 ┌ドナテッロ
┌◯
アレッジド
│  ┌サンインロー
└△┌◯
 └△


もう少し書きたいことがあるんですが、長くなったので2回にわけることにします。
ということで、次回に続きます。



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ディープのヘイロー増幅って本当にプラス?

昨年の日本ダービーでマカヒキ優勝、サトノダイヤモンドが2着になったことにより、今の日本競馬のトレンドは「ヘイローをクロスしたディープ産駒」であると強く印象づけられました。
ただ今回は、これに関してちょっと天邪鬼な考察をしてみたいと思います。

ヘイローを増幅する手段としては、ヘイローの直接クロスの他、レッドゴッド、サーアイヴァー、ドローンなどの血が特に有名です。
ということでディープ産駒の牡馬において、これらの血を持った馬のPOGデータを調べてみました。
なおディープ産駒でダート向きの馬を狙う人は少ないでしょうから、連対率や1走当賞金については芝のみを掲載しています。


・ヘイローの直接クロス
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
ヘイローのクロス牡馬 35 13 3 45.7 30.8 % 645 万円

マカヒキ、サトノダイヤモンドの他、ダノンバラード、アダムスピークなどが出ていますが、そのワリには微妙な成績です。
ダービーのワンツーがあるぶん1走当賞金は高いものの、それ以外の数値は全て平均以下。
これはニックスといえるのでしょうか……?


・レッドゴッド持ち
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
レッドゴッド持ち牡馬 46 24 3 58.7 39.4 % 462 万円

POG期間に重賞を勝ったのはマカヒキとベストディールのみですが、全体的に平均を上回っています。
成績が悪くない理由として個人的な推測ではありますが、レッドゴッド持ちの多くが『ブラッシンググルーム』を経由しているということにあるのではないかと考えています。
ブラッシンググルームが持つ「テューダーミンストレル」という血はディープにとって魅力のある血。
つまり(レッドゴッド以外の恩恵を持つ)ブラッシンググルームが成績を引っ張り上げているのであって、レッドゴッドそのものの恩恵とは一概にいえない可能性もあると思ってます。


・サーアイヴァー持ち
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
サーアイヴァー持ち牡馬 23 8 2 43.4 29.4 % 205 万円

POG期間の重賞馬はまだいません。
先週サトノアーサーが初重賞馬になるかな~と思ったのですが、2着に敗れてしまいましたね。
成績データは勝ち上がり、連対率、1走当賞金全てで平均を下回っています。


・ドローン持ち
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
ドローン持ち牡馬 20 11 0 55.0 37.3 % 276 万円

サトノルパンやアヴニールマルシェが頑張っていますが、POG期間の重賞馬はいません。
極端に悪いデータではありませんが、これといって優秀でもないですね。



どれも思ったほどは成績が伸びていないのは、ディープが伝える資質の影響なのかもしれません。

ディープはヘイロー≒サーアイヴァーによる柔らかな切れを伝える一方、それが非力さとなって産駒の足かせとなる種牡馬。
ヘイローを増幅して軽快さを引き出すことは、牡馬においてはメリットが少ないのでしょう。

マカヒキやサトノダイヤモンドにはヘイローの瞬発力が確実に受け継がれていたことは間違いありません。
ただそれはあくまでも“個性”。
2頭の本当の強さを支えた血……ディープの配合の核となっていたのは、マカヒキならフレンチデピュティやフェアアリシア(のアリシドン+フェアトライアル)、サトノダイヤモンドならルアー(のダンジグ+アリダー)やタタン(バステッドとニアリーの血)だったんじゃないかな~と思ったりもします。

昨年の京都2歳Sを勝ったカデナは母父がフレンチデピュティで、しかも6代母アレッジドがアリシドン+フェアトライアル。
つまりマカヒキと同じ仕掛けが施された馬です。
唯一の違いはヘイローをクロスしていないことですが、もしヘイロー増幅がディープ牡馬にとって大きなプラスではない(つまりヘイローを持たないカデナの欠点とはいえない)のだとしたら、今年の日本ダービーに一番近いのはこの馬かもしれません。



今回は天邪鬼な文章にするという前提で書いたので、ちょっと推論に悪意があったことは否定しません(^_^;)
そもそもトレンドというのは今この瞬間に勢いがあるものですから、長い期間の傾向から結論を出すこと自体がズルいですしね。

育成の進歩、馬場の変遷など、いろんな要素によってディープの傾向が変わっている可能性も十分あります。
だとすればこの記事を書いた僕は、将来(しかもそう遠くない将来かな?)土下座をする羽目になるんでしょうね。
でもこれまで僕はキズナで土下座し、ハープスターで土下座し、サトノダイヤモンドで土下座し…もう土下座には慣れましたよ(笑)



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最近ブログの更新が滞り気味で申し訳ありません。
およそ半月ぶりの更新になりますが、今日はみなさまにお伝えしたいことがあります。


これまで4年間、毎年制作していた血統同人誌「配合パズルでアタリはわかる」シリーズですが、今年はお休みさせていただくことを決めました。


自分自身、初めて制作した頃に比べて血統知識の向上は実感できています。
しかし悔しいことに、その情報を上手くシンプルに表現するための技量が今の僕にはありません。
もともとは「小学生が学校で読む資料集」のような、わかりやすい作品を目指していたはずが、いつしか文字が多くぎっしりと詰まり、僕の特色だったイラストもちょっとした穴埋め的なもの。
近年の配合パズル本は読みづらく、ややこしい本になってしまっていると感じています。

僕が書きたかった本はこういうものなのか……。

日々手探りで制作してきたシリーズであり、何が正解なのかは僕にもわかりません。
でもこのままモヤモヤした状態で今まで通りに作り、何食わぬ顔をしてブログで宣伝し、栗山師匠や望田師匠、マブダチのdskさんなど多くの方に紹介していただく、それはどうしても納得出来ませんでした。
せめて自分が良いと思えるものになるまでは、妥協せずに試行錯誤を繰り返したい。
流れ作業のように淡々と本を制作していたここ数年の気持ちを反省し、一度リセットして考え直したいという思いが強く、今回の決断を下しました。


初めて発売した初代(13年版)は3度の増刷を経て、400冊全て完売。
その後の14~16年版は現在、3つとも1000冊売れています。
毎年購入してくださる方、新たに買ってくださる方、この本のおかげで色々な方と出会うことができました。
みなさま本当にありがとうございます。

それだけに今回のお休みはすごく悩みました。
でも配合パズル本は自分の競馬人生にとって間違いなく一番大切な宝物であり、生涯の“相棒”です。
向き合うための時間を少しください。


振り返ってみると、最近は「配合パズル本でいずれ書くだろう」という理由で、種牡馬の配合論をブログにアップするのをためらうことも多かったなあと思います。
ブログ活動があったからこそ今の自分があるわけで、そっちを粗末にしてしまうなんて本末転倒でしたね。
これも反省点です。

しばらくの間はサラブレで連載している『QN ~厩舎ニックスリサーチ姉弟~』に全力投球させていただきますが、それが一段落したらまた素人血統ブロガーとして再出発です。
原点に戻って研究をコツコツ楽しみ、出し惜しみせずに記事をアップし、ブログを活気づかせていきます。

そして同人誌はブログの焼き直しと思われてしまわぬよう、血統研究家「くりがしら」、漫画家「佐藤かずあき」の総力を結集させてリニューアル化に励みます。


これからも同人誌『配合パズルでアタリはわかる』
当ブログ『やれなかった・やらなかった・どっちだろう』をよろしくお願いいたします。


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