笠雄二郎氏、栗山求氏、望田潤氏の配合論をベースに、POG向きの血統論を考察しています。

弥生賞 血統考察…トゥザワールド

・ヌレイエフ4×3
トゥザワールド一番の特徴はこれでしょう。
ヌレイエフはフォルリを抱えているため、硬質なパワーを伝える種牡馬です。
ただヌレイエフ自身の本質は、ナスルーラの柔らかさと、ハイペリオン4×4の持続力が支える重厚な切れ味。
フォルリ的な機敏な機動力というよりは、やや鈍重なパワー寄りに傾いている感じでしょう。

キングカメハメハの成功パターンは、柔らかいスピードを強化するパターンと、硬質なパワースピードを強化するパターンの2つがあります。
ヌレイエフのクロスはフォルリを絡めた硬質なパワーなので、後者の成功パターンになります。


・テューダーミンストレル7×7
薄いクロスではありますが、これもキンカメにとっては重要な意味を持ちます。
テューダーミンストレルは現役時代、歴史的な怪物短距離馬でした。
この血統をクロスすることは、硬質なスピードの強化に繋がります。


・母父サンデーサイレンス
ヌレイエフやテューダーミンストレルなどをクロスするパターンの場合、硬質な資質が強くなりすぎてしまうため、走りに伸びやかさが失われてしまいます。
この資質だけでスピードをトップクラスまで伸ばすことは、中々容易ではありません。
そこでトゥザワールドの場合は、母父に芝向きの軽やかなスピードを持つサンデーサイレンスを挟んだことが、大きな意味を持っています。

キンカメ×サンデーサイレンスは特別ニックスと言える程の関係ではありません。
しかし硬質なパワーを増幅する配合型でいくならば、サンデーサイレンス持ちであることは必須と言ってもいいでしょう。
全兄トゥザグローリーの他にも、コディーノやショウリュウムーンなどは、硬質なパワースピードをサンデーの軽さが中和することで、配合のバランスをとっています。



総合評価(A)
フォルリを絡めたヌレイエフのクロス、テューダーミンストレルのクロスでパワースピードを増幅し、サンデーサイレンスを母父に据えて軽さを加える配合。
これはPOG的に見ても、れっきとした成功パターンだと思います。

しかしトゥザワールドの場合は、祖母のフェアリードールがハイペリオン5・5×5・6・6・7・7・7。
濃すぎるくらい、ハイペリオンの塊になっています。
これがかなりの硬さとパワーを秘めている上、キンカメを合わせてヌレイエフやテューダーミンストレルのクロスですから、更に強力に増幅してるんですよね。

POG期間に結果を残す競走馬は、やはりそれなりの軽快なスピードを持つことが多いです。
トゥザワールドは母方がこれだけ硬いと、サンデーサイレンスの軽さだけではバランスが悪い気がします。

またハイペリオンというのは、古馬になっての成長力が最大の特徴でもあります。
これって逆に言えば、あまりPOG向きの完成度には期待出来ないんですよね(^_^;)

基本的な構造はA+ですが、ハイペリオンすぎる点をちょっとマイナスにして、A評価くらいにしておきます。
もしトゥザワールドがこの時期から結果を残すのであれば、それは配合の勝利ではなく“器”の違いでしょうね。
古馬になったら凄いことになるかもしれません。
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2014/03/04 | 11:26
ぶった斬る2013コメント:4トラックバック:0
コメント
Hornbeam≒Amerigo≒Irish Lass
もいい味出してそうですね。何を意味するかまではわかりませんがw
2014-03-05 水  10:26:22 |  URL | くじら #- [編集]
ルーラーシップはホーンビームのクロスで成功していますから、効果的に働いてそうな感じはしますね。
効果については僕もいまいちよくわかりません(笑)
2014-03-05 水  20:32:01 |  URL | くりがしら #- [編集]
レースは、トゥザワールドが勝ちましたが、ワンアンドオンリーの末脚にビックリしました。
今年のハーツ二歳牡馬から、私が推奨したいのは、メンフィスガール12とヴィルシーナの半弟ですね。
サンデー×ヘイローは、名牝バラード一族が絡めば、大体当たりにでますし、ハーツはそれが大丈夫だと、望田先生がおっしゃていたので、毛嫌いしなくていいと思います。
2014-03-10 月  17:29:55 |  URL | Y子 #SFo5/nok [編集]
ワンアンドオンリーは皐月賞、ダービーでも楽しみになるレース振りでした(^o^)
メンフィスガール12もヴィルシーナの半弟も良さ気ですね。

ただヘイローのクロスは、やっぱり個人的にはあまり好きになれません。
マイナスとは思っていませんが、これをプラスと認定してしまうと、「ハーツクライはパワー重視」と言っている自分のこだわりを覆すことになっちゃいますからねえ(^_^;)
まあハーツクライの理論自体、まだ確立しているわけではありませんので、今後の様子を見つつ対応していこうとは思っていますよ(^^)
2014-03-11 火  15:25:36 |  URL | くりがしら #- [編集]
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