やれなかった・やらなかった・どっちだろう

笠雄二郎氏、栗山求氏、望田潤氏の配合論をベースに、POG向きの血統論を考察しています。

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ルージュバック考察 ~男勝りの斬れ味~ 2015-04-01-Wed

桜花賞も近づいてきましたので、個別の考察を不定期で書いていくことにします。
今回はルージュバック。

3戦3勝、いずれのレースも上がり1位の末脚でぶっちぎっている凄い馬です。
二戦目の百日草特別では、後の重賞馬ベルーフ&ミュゼエイリアンを相手にせず完勝しています。


母のジンジャーパンチはBCディスタフなどG1を5勝した名牝。
ミスタープロスペクター≒ボールドラックス4×3(レイズアネイティヴ、ナスルーラ、ミスドッグウッド≒アラブルーなどが共通)やレッドゴッドなど、米スピードを豊富に抱えています。
本馬はそこにマンハッタンカフェを父に持ってきたことで、ヘイロー≒レッドゴッド3×5、ボールドネシアン≒ミスタープロスペクター5×5・5としていて、母のスピードをそのまま継続強化したことが成功の要因になっています。

これらの米スピードは、比較的クセの少ないスピードでもあり、どちらかと言えば純粋な速力(≒軽快さ)を支えているというイメージです。
だからこそ、ルージュバックの豪快な走法の根源は他にあると感じています。


まず1つめのポイントは、母父の父デピュティミニスター。
この血は非常にパワフルで、その筋力は基本的にはダート的に出ることが多いのですが、芝でもスゴイ長打を放つことがあります。
牝馬3冠馬のアパパネがそうでしたが、時折こちらの想像を上回るようなスゴイ資質を授ける“雑草的”な底力があって、ポテンシャルに優れた名血なのです。


そしてもう1つのポイントは、プロミスドランド5×5のクロス。
詳しくは望田師匠の記事を読んでいただきたいのですが、この血が表現された馬は異質な斬れを見せることが多いです。
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/a2f7cc17b4d224acda7a545f3b29ee56

ブラッシンググルームやミスタープロスペクターのようなクセのないスピードで、ルージュバック独特の前脚を掻き込んで斬れる走法を表現することには少し違和感があり、やっぱりプロミスドランドの斬れにデピュティミニスターのパワーが奇跡的にハマった好例といえるでしょう。


さて、これらのことを踏まえてルージュバックの資質をみると、非常に「牡馬的」だな~と思うのです。

京都のきさらぎ賞でフワッと切れたように、ヘイローやボールドネシアン的な軽快さはもちろんあるのですが、牝馬らしい繊細さを全面に出すのではなく、あくまでもメインはデピュティミニスター的なパワフルさとプロミスドランド的な斬れで、それがこの馬の面白い点といえます。

また「牡馬的」だと感じるのはそこだけではありません。

マンハッタンカフェは母系にブラッシンググルームを抱える繁殖牝馬と相性が良いです。
しかしこの組み合わせって、牝馬の成績が壊滅的なんですよ。

牡馬に生まれた45頭と見ると、ヒルノダムール、ヤマニンウイスカー、メイショウクオリア、メイショウレガーロ、ベストメンバー、カフェシュプリーム、サンディエゴシチー、ラディウス、カフェリュウジン、ココナッツパンチ、カフェマーシャル、オリエンタルロックなどなど、活躍馬を挙げればキリがありません。
しかし牝馬の場合はというと、30頭中ルージュバックを除けば、2勝馬シンコープリンスと、他に1勝馬が6頭いるだけ…。
明らかに牡馬でないと能力を発揮出来ない組み合わせなのです。


だから以前も書きましたが、僕は「ルージュバックは牡馬なんだ」と思うことにしています。

もし牡馬が55キロで牝馬レースに出走したらどうだろう?と考えてみました。
なぜか「間違えて女性専用車両に乗り込んだらヤられちゃいました」的な企画モノを思い出しました。

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