クイーンズリング考察 ~9世代目で起こった珍事~

2015/04/07 04:03

5月に発売する同人誌「配合パズルでアタリはわかる2015」では、マンハッタンカフェ編の考察を取り上げました。
その中で僕は、「母方にヘイロー、ブラッシンググルーム、ミスプロ、カーリアン、ストームキャットのいずれかを持たないマンカフェ産駒は、POG期間の重賞を勝ったことがない」と書きました。

しかし上記5血脈のどれも持たないクイーンズリングがフィリーズレビューで重賞制覇するという、まさかの“珍事”が発生。
3~11歳の9世代分のデータから満を持して導き出した完璧な理論が、原稿入稿直前で崩壊しました(笑)


ただし勘違いしないでほしいのは、これはあくまでもマンカフェの一般論の話であって、クイーンズリングの配合自体は立派な好配合だと考えています。


クイーンズリングの祖母シーリングは、母として仏1000ギニー勝ち馬トレストレラを産んでいる優秀な繁殖牝馬です。
(本馬の母)アクアリングはトレストレラの半妹にあたるわけですが、アクアリングの場合は父にアナバーを迎えたことで、ノーザンダンサー3×5、リヴァーマン4×3、オリオール≒ハイハット6×4、フェアトライアル6×7など、多くのクロスを抱える相似配合になっています。
クロスの中身を見ると、ノーザンダンサーのオールマイティーな資質を中心にしつつ、スピード、底力、パワーなど、全ての要素が満遍なくクロスされている上、使われている血脈も上質なものばかりで好感が持てます。

配合自体は(G1馬を出す)シーリングの高い繁殖能力を増幅した仕掛けを内包する筋の通った構成をしていて、しかも強いクロスを多数持つ繁殖牝馬のため子孫への存在感もあるというわけです。
アクアリングは競走馬としては目立った成績は残せませんでしたが、母としては中々見どころのある馬なのではないかと思います。


ここまでの書き方だと、母の素質だけでクイーンズリングが誕生したような印象を抱いてしまうかもしれませんが、マンカフェの配合的にも見どころがないわけではありません。

マンカフェの代表的なニックスの1つに、「カーリアン」、「ストームキャット」との組み合わせがあります。
これらは簡潔に言うと、マンカフェの母父ローソサイエティに対して、カーリアン&ストームキャットが「ボールドネシアン≒ノーザンダンサー、アラブルー≒ブルページ、ナスルーラ≒ロイヤルチャージャー、プリンスキロ」で脈絡することで、ローソサイエティを包括的に増幅して能力の増幅を図るという仕組みです(詳しくは来月発売の同人誌を読んでください)。

それを踏まえてクイーンズリングの配合を見ると、母父のアナバーがローソサイエティの構成要素に「ボールドネシアン≒ノーザンダンサー、ナスルーラ、プリンスジョン、ローマン、ウォーアドミラル」で脈絡しているため、これもローソサイエティの包括的な強化と言ってもいいでしょう。
カーリアンやストームキャットが成功した理屈を考えると、アナバーが成功しても不思議なことではありません。

クイーンズリングが高い能力を秘めていたとしても納得出来ますよね。
今回の活躍は珍事でもなんでもなく、ちゃんとした理由あってのものなのです。


ただニックスかどうかはともかく、アナバーはダンジグ産駒の分、カーリアンなどと比べて突進的なパワーがより強く発現しやすいでしょう。
クイーンズリングが中山、阪神という急坂の舞台で力強く躍動出来たのは、ダンジグの影響が多分にあるはずです。

その一方で、クイーンズリングの走りにはダンジグ的な掻き込みがそれほど主張していないように見受けられます。
おそらく母が持つリヴァーマン4×3にサーゲイロードを加えた、3本の「ナスルーラ(ロイヤルチャージャー)×プリンスキロ」血脈によるしなやかさが強く出ているのではないかと思います。

阪神1400mフィリーズレビュー(内回り急坂)の勝ち馬で、母父ダンジグ系という点だけを見ると、いかにも桜花賞では用ナシな印象を持ちますが、クイーンズリングの場合は適性の利を活かして勝ったというよりは、器の違いで勝ってしまった馬のように感じるんですよね。
フィリーズレビューは本番の桜花賞につながらないレースではありますが、今年の勝ち馬に関しては有力馬の1頭として期待したくなります。


ルージュバックやココロノアイは中距離向きの好配合という感じで、これらがジェンティルドンナ級の名馬だったら仕方がないですが、もしそうでないのであれば、マイラー配合としての完成度ではクイーンズリングに分があるのでは?とも思ったりしてます。

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ぶった斬る2014  | コメント : 0  | トラックバック : 0 |

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