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ディープのヘイロー増幅って本当にプラス?

昨年の日本ダービーでマカヒキ優勝、サトノダイヤモンドが2着になったことにより、今の日本競馬のトレンドは「ヘイローをクロスしたディープ産駒」であると強く印象づけられました。
ただ今回は、これに関してちょっと天邪鬼な考察をしてみたいと思います。

ヘイローを増幅する手段としては、ヘイローの直接クロスの他、レッドゴッド、サーアイヴァー、ドローンなどの血が特に有名です。
ということでディープ産駒の牡馬において、これらの血を持った馬のPOGデータを調べてみました。
なおディープ産駒でダート向きの馬を狙う人は少ないでしょうから、連対率や1走当賞金については芝のみを掲載しています。


・ヘイローの直接クロス
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
ヘイローのクロス牡馬 35 13 3 45.7 30.8 % 645 万円

マカヒキ、サトノダイヤモンドの他、ダノンバラード、アダムスピークなどが出ていますが、そのワリには微妙な成績です。
ダービーのワンツーがあるぶん1走当賞金は高いものの、それ以外の数値は全て平均以下。
これはニックスといえるのでしょうか……?


・レッドゴッド持ち
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
レッドゴッド持ち牡馬 46 24 3 58.7 39.4 % 462 万円

POG期間に重賞を勝ったのはマカヒキとベストディールのみですが、全体的に平均を上回っています。
成績が悪くない理由として個人的な推測ではありますが、レッドゴッド持ちの多くが『ブラッシンググルーム』を経由しているということにあるのではないかと考えています。
ブラッシンググルームが持つ「テューダーミンストレル」という血はディープにとって魅力のある血。
つまり(レッドゴッド以外の恩恵を持つ)ブラッシンググルームが成績を引っ張り上げているのであって、レッドゴッドそのものの恩恵とは一概にいえない可能性もあると思ってます。


・サーアイヴァー持ち
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
サーアイヴァー持ち牡馬 23 8 2 43.4 29.4 % 205 万円

POG期間の重賞馬はまだいません。
先週サトノアーサーが初重賞馬になるかな~と思ったのですが、2着に敗れてしまいましたね。
成績データは勝ち上がり、連対率、1走当賞金全てで平均を下回っています。


・ドローン持ち
POG期間データ 頭数 勝ち上がり 芝成績
連対率 1走当
ディープ牡馬全体 463 242 23 57.2 35.3 % 390 万円
ドローン持ち牡馬 20 11 0 55.0 37.3 % 276 万円

サトノルパンやアヴニールマルシェが頑張っていますが、POG期間の重賞馬はいません。
極端に悪いデータではありませんが、これといって優秀でもないですね。



どれも思ったほどは成績が伸びていないのは、ディープが伝える資質の影響なのかもしれません。

ディープはヘイロー≒サーアイヴァーによる柔らかな切れを伝える一方、それが非力さとなって産駒の足かせとなる種牡馬。
ヘイローを増幅して軽快さを引き出すことは、牡馬においてはメリットが少ないのでしょう。

マカヒキやサトノダイヤモンドにはヘイローの瞬発力が確実に受け継がれていたことは間違いありません。
ただそれはあくまでも“個性”。
2頭の本当の強さを支えた血……ディープの配合の核となっていたのは、マカヒキならフレンチデピュティやフェアアリシア(のアリシドン+フェアトライアル)、サトノダイヤモンドならルアー(のダンジグ+アリダー)やタタン(バステッドとニアリーの血)だったんじゃないかな~と思ったりもします。

昨年の京都2歳Sを勝ったカデナは母父がフレンチデピュティで、しかも6代母アレッジドがアリシドン+フェアトライアル。
つまりマカヒキと同じ仕掛けが施された馬です。
唯一の違いはヘイローをクロスしていないことですが、もしヘイロー増幅がディープ牡馬にとって大きなプラスではない(つまりヘイローを持たないカデナの欠点とはいえない)のだとしたら、今年の日本ダービーに一番近いのはこの馬かもしれません。



今回は天邪鬼な文章にするという前提で書いたので、ちょっと推論に悪意があったことは否定しません(^_^;)
そもそもトレンドというのは今この瞬間に勢いがあるものですから、長い期間の傾向から結論を出すこと自体がズルいですしね。

育成の進歩、馬場の変遷など、いろんな要素によってディープの傾向が変わっている可能性も十分あります。
だとすればこの記事を書いた僕は、将来(しかもそう遠くない将来かな?)土下座をする羽目になるんでしょうね。
でもこれまで僕はキズナで土下座し、ハープスターで土下座し、サトノダイヤモンドで土下座し…もう土下座には慣れましたよ(笑)



大切なお知らせ ⇒ コチラ

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Comment

No title

この記事はあえて思考実験としてワザとやってるから仮説の一つには入れてるとは思いますが(笑)
自分としては硬さ・馬力を出す血やスタミナの血と同時に軽快さを出す血も入れるぐらいがいいというイメージですね~
ディープブリランテのヌレイエフやバステッドを持ったうえでのHopespringseternal≒サーアイヴァーなんかもいますしね。
頑丈さを優先するとアルバートドック止まりみたいな感じで^^;

2017/02/11 | オメガ[URL] | Edit

>オメガさん

もちろん大切なのはバランスですよね。
でも最近の風潮的にはヘイローばかりに目が行きがちな感じがしたので、そうじゃなくて他の要素も重要なんだという意味を込めて、ひねくれた記事を書いてみました。

2017/02/12 | くりがしら[URL] | Edit