やれなかった・やらなかった・どっちだろう

笠雄二郎氏、栗山求氏、望田潤氏の配合論をベースに、POG向きの血統論を考察しています。

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『配合パズルでアタリはわかる』シリーズ

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 5.ネプチュナイト
 6.コンキスタドール
 7.ヒシコスマー
 8.タガノエルフ
 9.デンセツノマジョ
10.

フロンティアにとって、ノーザンテーストをクロスする意味とは 2017-08-29-Tue

ダイワメジャー産駒の牡馬でノーザンテーストをクロスした馬を調べると、現3歳までは芝の成績があまり奮っていないことがわかります。

POG期間データ
(3~8歳)
頭数 勝ち上がり 芝成績 ダート成績
連対率 1走当 連対率 1走当
ダメジャー牡馬全体 357 93 74 46.8 23.1 % 193 万円 19.8 % 103 万円
Nテーストのクロス牡馬 33 4 8 36.4 16.7 % 87 万円 25.6 % 125 万円


ダイワメジャーの(芝向きの)セオリーは、ノーザンテーストの硬さを解すこと。
ノーザンテーストをクロスすれば当然その硬さが前面に引っ張り出されてしまうわけですから、逆効果に働いてしまうのでしょうね。


しかしそんな中、ノーザンテーストのクロスを持つフロンティアが新潟2歳Sを勝ちました。


まあ相性の悪い血を持つ馬から活躍馬が出ることだってありますし、これ自体は別に不思議なことではないんですけどね。
ただフロンティアに限っては、特に注目しておくべきポイントがあると思ってます。

それは母父がトニービンだということです。



ノーザンテーストのクロスについてはひとまず置いておき……

トニービンはダイワメジャーと相性が良く、この血を母方に持つ牡馬はコパノリチャードをはじめ、堅実に好成績を残す馬を多く出しています。

POG期間データ
(3~8歳)
頭数 勝ち上がり 芝成績 ダート成績
連対率 1走当 連対率 1走当
ダメジャー牡馬全体 357 93 74 46.8 23.1 % 193 万円 19.8 % 103 万円
トニービン持ち牡馬 30 14 4 60.0 30.2 % 262 万円 19.4 % 99 万円


詳しい理屈はさておき、トニービンは柔らかい体質を伝える種牡馬。
この柔らかさが、ノーザンテーストの硬さを解すのに効果的なんですね。


ただですね、この柔らかさというのは、良くも悪くも存在感が強いです。
強すぎて逆に非力になってしまうこともあるくらいなんですよね(^_^;)
POG視点でみると少しクセの強い血といえるかもしれません。
だからトニービンを絡めた配合というのは、どこかで引き締める必要があります。

そこで役立つのがノーザンテーストの頑丈さ。
先ほど、トニービンの柔らかさはノーザンテーストの硬さを解すと言いましたが、逆にトニービンの緩さはノーザンテーストくらいの硬さじゃないと引き締めることが出来ない……そんな見方もできるのです。

たとえばキンカメ×トニービンから誕生したドゥラメンテ、ラブリーデイ、ルーラーシップ、ミッキードリーム。
ネオユニ×トニービンのネオヴァンドーム。
クロフネ×トニービンのクロフネサプライズ。
これらの活躍馬が、同時にノーザンテーストを併せ持っていることは決して偶然ではないでしょう。

ノーザンテーストとトニービンは表裏一体。
剛と柔の絶妙なバランスの中で、高い親和性を生み出す関係なのです。



話をダイワメジャーに戻しましょう。

そんなわけで、ノーザンテーストを持つダイワメジャーにトニービンを補給することが好相性なのはよくわかります。

しかし、このニックスの該当馬を見ていて、以前から感じていたことが1つあります。


POGの場合、ダイワメジャー(ノーザンテースト)×トニービンでは、トニービンの柔らかさが勝ってしまうんじゃないか説。


もちろんトニービンが据えられている代によって影響力も変わってきますから一概には言えませんが、平均的な印象で見ると、まだトニービンの緩さの方が強く出やすいような気がしています。

僕自身、昨年ダイワメジャー×トニービンのクライムメジャーをPOGで指名したのですが、非力さが抜けきれてないせいで、切れるにしてもパワーで押し切るにしても、非常にもどかしいレースぶりが期間内は続きました。

トニービンとの相性が良いのは確かですが、POG向きかどうかとなると、ちょっとアヤシイ組み合わせとも言えるんじゃないかと思うんです。



では母父トニービンのフロンティアは、なぜ2歳夏という早い時期に重賞を勝つことが出来たのか。

平坦の新潟で、非力さが足かせとなりづらかったというのもあるかもしれません。
ただもう1つ、ノーザンテーストをクロスしていた事実は、とても大きな意味を持つのではないかと感じています。


一番最初に書いたように、ダイワメジャーの牡馬にとってノーザンテーストのクロスは良い仕掛けではありません。
しかしそれはノーザンテーストの硬さが勝ってしまうからです。
メチャクチャ緩いトニービンがある場合に限っては、ノーザンテーストをクロスするくらいが丁度いいのかもしれません。

ノーザンテーストのクロス持ちのダイワメジャー産駒で、フロンティアが出るまで唯一のOP勝ち馬だったダイワリベラル母父を見てください。
トニービンなんですよね。


補足しておきますが、ダイワメジャー×トニービンの牡馬でも、ノーザンテーストをクロスした方よりは、クロスしていない方がやっぱり全体のPOG成績は良いです。

ノーザンテーストのクロスが黄金配合になるわけでは決してありませんから、そこは勘違いしないでください。
マイナスになりやすい血(ノーザンテースト)の増幅でもフロンティアが出たように、組み合わせによってはプラスに転じることがあるので、血統は難しいし面白いよってことですね。


また今回はダイワメジャーの話でしたが、他の種牡馬の血統を考える上で、トニービンはこんだけ緩い(POG的には不安要素となる)血なんだぞということは肝に銘じておきましょう。



なんか久しぶりに本格的に血統のこと書いた気がするなあ(笑)



大切なお知らせ ⇒ コチラ


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コメント


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 オメガ | URL | 2017-08-29-Tue 23:02 [EDIT]

フロンティアはゴールデンサッシュなので、テーストを直接クロスでも構わないぐらい増幅はステイゴールド産駒の王道でもありますね~
この血統には、テースト増幅!

>オメガさん くりがしら | URL | 2017-08-30-Wed 17:46 [EDIT]

この一族は特に柔らかいですからね~。


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