笠雄二郎氏、栗山求氏、望田潤氏の配合論をベースに、POG向きの血統論を考察しています。

ディープインパクト×母父フレンチデピュティを考える

フレンチデピュティはダート向きの産駒を多く出す種牡馬です。
そのためガッチリとした印象を持ちがちですが、実際のところはそこまで極端な筋肉質じゃないんですよね。

確かに父方は凄いパワーを伝えるデピュティミニスターなので、基本的にパワー型なのは間違いありません。
ただ母ミッテランの方はアメリカのスピード血脈を持っています。
つまり増幅の仕方によっては、軽快な面を強めることが可能な種牡馬なのです。


それを踏まえた上で、「ディープインパクト×母父フレンチデピュティ」の相性を考えてみましょう。

ディープ×フレンチの組み合わせは、サーアイヴァー×ミッテランの間で「ロイヤルチャージャー≒ナスルーラ、プリンスキロ、サラミニア≒エイトサーティ、ラベンデュラ」などのクロスが発生します。

サーアイヴァー×ミッテラン

サーアイヴァーはディープの中でも特に柔らかい切れに優れた血であり、ミッテランはフレンチデピュティの軽い面を伝える血脈。
この両者が結び付いているわけですから、ディープ×フレンチが伝える資質は、パワーよりも柔らかさが強いのだろうと僕は考えています。


ディープインパクトのアルザオが持つ「ノーザンダンサー+ロイヤルチャージャー+プリンスキロ」を増幅し、柔らかな切れ味を引き出せる血脈は、カーリアン、ストームキャット、ラストタイクーン、ダンシングブレーヴなどがいます。
詳しくは同人誌「配合パズルでアタリはわかる2014」の19、20、21ページを読んでいただけるとありがたいです。
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1122.html

フレンチデピュティもこれらと同じ「ノーザンダンサー、ナスルーラ、プリンスキロ」で構成されている血脈です。
アルザオとの絡みはニアリークロス程の密接さではありませんが、同じような効果を発揮する仕掛けだと思います。


そうは言ってもフレンチデピュティの基本はデピュティミニスター系のパワータイプ。
カーリアンやストームキャットと同等のしなやかさは持ち合わせていません。

しかしディープインパクトは、そもそもパワーに飢えた種牡馬です。
アルザオを増幅して柔らかさを引き出すだけでなく、そこにデピュティミニスターの重厚さが適度な隠し味として加わっていると考えれば、それはそれで悪くはないと思います。


・ディープインパクト×母父フレンチデピュティのPOGデータ

頭数 芝勝ち上がり率 芝連対率 芝1走当
ディープインパクト全体 520 242 46.5% 30.9% 333万円
フレンチデピュティ 23 15 65.2% 42.9% 364万円

ボレアス&マウントシャスタ&カミノタサハラ&ベルキャニオン4兄弟や、エンドレスノット&ウリウリ姉妹などの活躍馬がいます。


さて、今回あえて「母父フレンチデピュティ」としたのには理由があります。
母父フレンチデピュティと、母父クロフネ(その父フレンチデピュティ)では、伝わる資質が大きく違うからです。

ディープ×クロフネについては、またの機会に詳しく考察することにします。





2014/06/12 | 17:48
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リファールの例外的ツートップ

本年度の同人誌で書こうと思ったものの、まだイマイチ上手くまとめることが出来ず掲載を見送った、“リファール”ネタをここで考察しておきます。

リファールという血は持続力に長けた血で、この血をクロスすると粘り強いタイプに出やすいです。

ただし、リファール系の中でもディープインパクトの母父「アルザオ」は、伝える資質が少し違うのではないかと感じています。

同人誌では、リファールのことを粘りの血という書き方をしていますが、アルザオの場合は母父のサーアイヴァーから柔らかさを受け継いだ血脈です。
そのため、持続力というよりは“重厚な切れ”という印象が強いんですよね。

そんなアルザオと似たような性質を持っているのが“ダンシングブレーヴ”。
この馬も父にリファールを持ちながら、母父のドローンから切れ味を受け継いでいるのです。


ではディープインパクトとダンシングブレーヴを組み合わせたらどうなるのでしょう。
アルザオ≒ダンシングブレーヴになり、影響力は高そうですし、8頭のサンプルからスマートレイアーとサトノルパンが活躍していますので、相性自体は良好だと思います。

個人的な印象では、ディープインパクト×ダンシングブレーヴで発生するリファールクロスに限っては、粘りではなく、切れ味を引き出す仕掛けになりやすいんじゃないかと思うんですよね。


もちろんダンシングブレーヴ持ちが全部同じというワケではありません。

例えばホワイトマズルは全体的に重厚なスタミナが豊富ですから、ダンシングブレーヴ持ちの中でも、リファール本来の粘りに偏りがち。
コマンダーインチーフはロベルト的な鈍重さが強く、ディープインパクトはロベルトとの相性が悪いため、今のところ結果を出している馬はいません。

そんな感じで、経由する血によって違いはあると思いますが、基本は切れ味強化というイメージで良さそうかなって思います。
と言っても、まだ8頭しかいない組み分けですからね。
今後の傾向に注目しつつ、相性を探っていくとしましょうか。


ちなみに、アルザオを増幅して切れを身につけるパターンは、カーリアン、ストームキャット、ラストタイクーンなどが代表的です。
こちらは同人誌の19、20、21ページで書きましたので、詳しくはそちらを読んでもらえると嬉しいです(^o^)
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1122.html




2014/06/06 | 14:28
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ディープインパクト配合パズル編…テューダーミンストレル+フォルリのお手軽必勝配合

前回はディープインパクト×テューダーミンストレルの組み合わせについて考察しました。
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1127.html

実はこのパターンは難題を一つ抱えています。
テューダーミンストレルは「フェアトライアルを持たない」血なのです。
ディープの配合でポイントとなる“ハイクレア”の増幅について、テューダーミンストレルはハイライトとニアリークロスになるため、母方の増幅は問題ありません。

しかし父のクイーンズハサーの要素、特に“フェアトライアル”の増幅という点では物足りません。
これは大きな問題です。
フェアトライアルは、ディープにとって大きな鍵を握っていますから。
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1125.html


そこで救世主となるのが、先日の考察記事で取り上げた“フォルリ”。
この血をテューダーミンストレルと共に合わせましょう。
フォルリ最大の武器は「ライオット≒フェアトライアル」3×3ですからね。
テューダーミンストレルに足りない要素へのサポート役として、まさに適任というワケ(^o^)
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1126.html


ヴィルシーナを例に挙げてみましょう。
この馬の母ハルーワスウィートは、ヘイロー≒レッドゴッド3×4・4の影響力が強く、むしろ軽すぎるくらいです。
にも関わらず、その軽さをヴィルシーナは瞬発力として活かせていました。
これは影でテューダーミンストレルとフォルリの支えがあったからなのです。


・母方にテューダーミンストレル+フォルリを持つ馬のPOGデータ
頭数 芝連対率 ダ連対率 芝1走あたり賞金 期間内重賞馬率
ディープインパクト全体 511 31.2% 22.8% 333万円 3.9%
テューダーミンストレル+フォルリ 36 48.3% 9走のみ 617万円 16.7%


該当馬はマルセリーナ、ヴィルシーナ、デニムアンドルビー、ベストディール、フレールジャック&マーティンボロ、パララサルーなど。現3歳ではミッキーアイルとアトムがこのパターンです。





「配合パズルでアタリはわかる2014」

4月30日に血統専門の同人誌を発売いたします。
ディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ、クロフネの4種牡馬を取り扱っています。

今回の記事を読んで、POG向きの血統について興味を持っていただけましたら、下記のエントリーをご覧になってもらえると嬉しいです(*ノω・*)
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1122.html





2014/04/26 | 13:17
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ディープインパクト基礎考察編…テューダーミンストレルがもたらすもの

ディープインパクトは“テューダーミンストレル”と相性が良いです。

テューダーミンストレルは祖父がハイペリオン、そして祖母がレディジュラーという組み合わせ。
このレディジュラーという血はフェアトライアルのお母さんです。
つまり「ハイペリオン×フェアトライアルの母」ということで、ディープのポイントであるハイクレア増幅にバッチリ貢献してくれそうです。

※ハイクレアについて
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1125.html

もう少し詳しく言うと、テューダーミンストレルとハイクレアの母ハイライトは、多くの血脈が脈絡する関係です。
緩くみればニアリークロスと言ってもいいでしょうか。
これは大きな魅力ですね。

ハイライト≒テューダーミンストレル


注目すべきはテューダーミンストレルの資質。
この馬は現役時代、英2000ギニー(マイル戦)を8馬身差で圧勝するなど、短距離界で無敵を誇った怪物でした。
ハイペリオンやレディジュラーのパワーをしっかりと受け継いだ快速馬という点で、フォルリと非常に似ていますよね。
なるほど、ディープに合うのも納得です(^^)

※フォルリについて
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1126.html


・ディープインパクト×テューダーミンストレルのPOGデータ

頭数 芝連対率 ダ連対率 芝1走あたり賞金 期間内重賞馬率
ディープインパクト全体 511 31.2% 22.8% 333万円 3.9%
テューダーミンストレル 131 33.0% 25.0% 344万円 5.3%


マルセリーナ、ジョワドヴィーヴル&トーセンレーヴ、ヴィルシーナ、ミッキーアイル、デニムアンドルビー、ワールドエース、ベストディール、フレールジャック&マーティンボロ、ウリウリを輩出。
フォルリ同様、このパターンも要チェックですよ。

ちなみに、このテューダーミンストレルと同じような理屈で、ディープインパクトは“アバーナント”とも相性が良いです。
これについては「配合パズルでアタリはわかる2014」に詳しく書きましたので、是非読んでみてください(^o^)





「配合パズルでアタリはわかる2014」

4月30日に血統専門の同人誌を発売いたします。
ディープイン
パクト、ステイゴールド、ハーツクライ、クロフネの4種牡馬を取り扱っています。

今回の記事を読んで、POG向きの血統について興味を持っていただけましたら、下記のエントリーをご覧になってもらえると嬉しいです(*ノω・*)
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1122.html



2014/04/25 | 17:39
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ディープインパクト基礎考察編…なぜフォルリが特別なのか

母方に“フォルリ”を持つディープインパクト産駒から、多くの活躍馬が誕生しているのをご存知でしょうか?
フォルリと言えば、サドラーズウェルズやヌレイエフなどを輩出した、名牝“スペシャル”の父として世界的に繁栄している血脈です。

・ディープインパクト×フォルリのPOG成績

頭数 芝連対率 ダ連対率 芝1走あたり賞金 期間内重賞馬率
ディープインパクト全体 511 31.2% 22.8% 333万円 3.9%
フォルリ 123 33.9% 22.0% 422万円 7.3%

ディープブリランテ、トーセンラー、マルセリーナ、ヴィルシーナ、ハープスターというG1馬5頭の他、ミッキーアイル、デニムアンドルビー、アダムスピーク、ベストディール、フレールジャック&マーティンボロ、パッションダンスが重賞馬になっています。


ディープ×フォルリが成功するのには、ちゃんと理由があります。
フォルリの血統構成に注目して下さい。
フォルリはハイペリオンとフェアトライアルを併せ持つ血脈なんです。

フォルリ


前回のディープインパクト考察で、ポイントは「ハイペリオン×フェアトライアル」で構成された“ハイクレア”の増幅だと書きました。
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1125.html

つまり同じ「ハイペリオン×フェアトライアル」構成であるフォルリは、ハイクレアの増幅にうってつけの存在というワケです。

更にフォルリの長所はそれだけではありません。
フォルリは「ライオット≒フェアトライアル」3×3というニアリークロスを持っています。
つまりディープに必要なフェアトライアル資質が非常に濃いのです。

ライオット≒フェアトライアル


ただ、ディープのハイクレアを刺激するだけであれば、別にフォルリに拘る必要はないようにも思えませんか?
それこそ他の「ハイペリオン×フェアトライアル」血脈でもイケそうですよね。
しかしフォルリでなくてはならない理由がちゃんとあるのです。


フォルリは現役時代、アルゼンチン4冠馬となった名馬です。
これを単なるバケモノとは片付けず、もう少し詳しく適性を調べると、ある資質が見えてきます。
フォルリは稀代の“スピード馬”だったのです。

デビュー当初の成績が驚異的。
初戦の1400mが15馬身差!ちょっと信じられないレベルです。
続く2戦目の1500mはなんと17馬身半差で勝利。
3戦目1500mを5馬身差、4戦目のマイル戦は12馬身差で勝っています。

3000mのレースでも勝っていますが、そのレース内容はスタミナ切れを起こしながらも、なんとか粘り込む感じだったようです。
どう考えても、この馬の真髄が類まれなスピード資質にあるのは間違いありません。
そしてその力の元となっているのは、前述のハイペリオンや、ライオット≒フェアトライアル」をベースにした強靭なパワーなのです。


ただ単に「ハイペリオン×フェアトライアル」で構成されただけの血脈なのか、それとも「ハイペリオン×フェアトライアル」の特徴を受け継ぎ、それを武器としている血脈なのかで、子孫に与える影響は大違いのハズ。

ディープインパクト×フォルリが好成績を挙げる秘訣はここにあるのでしょうね。





「配合パズルでアタリはわかる2014」

4月30日に血統専門の同人誌を発売いたします。
ディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ、クロフネの4種牡馬を取り扱っています。

今回の記事を読んで、POG向きの血統について興味を持っていただけましたら、下記のエントリーをご覧になってもらえると嬉しいです(*ノω・*)
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-1122.html


2014/04/24 | 13:44
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