やれなかった・やらなかった・どっちだろう

笠雄二郎氏、栗山求氏、望田潤氏の配合論をベースに、POG向きの血統論を考察しています。

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『配合パズルでアタリはわかる』シリーズ

くりがしら

今年の指名馬

<メジャーグループ>
 1.レッドクライム
 2.クライムメジャー
 3.ヴァナヘイム
 4.アドミラブル
 5.クリアザトラック
 6.メイズオブオナー
 7.ハナレイムーン
 8.ボムクレイジ
 9.グラニーズチップス
10.ロードアルバータ

<マイナーグループ>
 1.モンドキャンノ
 2.スピリットオブラヴ
 3.インヴィクタ
 4.ペルシアンナイト
 5.ラボーナ

<地獄グループ>
 1.ジューヌエコール
 2.ハッシュタグ
 3.サンライズノヴァ
 4.カウントオンイット
 5.ウノピアットブリオ

クイーンズリング考察 ~9世代目で起こった珍事~ 2015-04-07-Tue

5月に発売する同人誌「配合パズルでアタリはわかる2015」では、マンハッタンカフェ編の考察を取り上げました。
その中で僕は、「母方にヘイロー、ブラッシンググルーム、ミスプロ、カーリアン、ストームキャットのいずれかを持たないマンカフェ産駒は、POG期間の重賞を勝ったことがない」と書きました。

しかし上記5血脈のどれも持たないクイーンズリングがフィリーズレビューで重賞制覇するという、まさかの“珍事”が発生。
3~11歳の9世代分のデータから満を持して導き出した完璧な理論が、原稿入稿直前で崩壊しました(笑)


ただし勘違いしないでほしいのは、これはあくまでもマンカフェの一般論の話であって、クイーンズリングの配合自体は立派な好配合だと考えています。


クイーンズリングの祖母シーリングは、母として仏1000ギニー勝ち馬トレストレラを産んでいる優秀な繁殖牝馬です。
(本馬の母)アクアリングはトレストレラの半妹にあたるわけですが、アクアリングの場合は父にアナバーを迎えたことで、ノーザンダンサー3×5、リヴァーマン4×3、オリオール≒ハイハット6×4、フェアトライアル6×7など、多くのクロスを抱える相似配合になっています。
クロスの中身を見ると、ノーザンダンサーのオールマイティーな資質を中心にしつつ、スピード、底力、パワーなど、全ての要素が満遍なくクロスされている上、使われている血脈も上質なものばかりで好感が持てます。

配合自体は(G1馬を出す)シーリングの高い繁殖能力を増幅した仕掛けを内包する筋の通った構成をしていて、しかも強いクロスを多数持つ繁殖牝馬のため子孫への存在感もあるというわけです。
アクアリングは競走馬としては目立った成績は残せませんでしたが、母としては中々見どころのある馬なのではないかと思います。


ここまでの書き方だと、母の素質だけでクイーンズリングが誕生したような印象を抱いてしまうかもしれませんが、マンカフェの配合的にも見どころがないわけではありません。

マンカフェの代表的なニックスの1つに、「カーリアン」、「ストームキャット」との組み合わせがあります。
これらは簡潔に言うと、マンカフェの母父ローソサイエティに対して、カーリアン&ストームキャットが「ボールドネシアン≒ノーザンダンサー、アラブルー≒ブルページ、ナスルーラ≒ロイヤルチャージャー、プリンスキロ」で脈絡することで、ローソサイエティを包括的に増幅して能力の増幅を図るという仕組みです(詳しくは来月発売の同人誌を読んでください)。

それを踏まえてクイーンズリングの配合を見ると、母父のアナバーがローソサイエティの構成要素に「ボールドネシアン≒ノーザンダンサー、ナスルーラ、プリンスジョン、ローマン、ウォーアドミラル」で脈絡しているため、これもローソサイエティの包括的な強化と言ってもいいでしょう。
カーリアンやストームキャットが成功した理屈を考えると、アナバーが成功しても不思議なことではありません。

クイーンズリングが高い能力を秘めていたとしても納得出来ますよね。
今回の活躍は珍事でもなんでもなく、ちゃんとした理由あってのものなのです。


ただニックスかどうかはともかく、アナバーはダンジグ産駒の分、カーリアンなどと比べて突進的なパワーがより強く発現しやすいでしょう。
クイーンズリングが中山、阪神という急坂の舞台で力強く躍動出来たのは、ダンジグの影響が多分にあるはずです。

その一方で、クイーンズリングの走りにはダンジグ的な掻き込みがそれほど主張していないように見受けられます。
おそらく母が持つリヴァーマン4×3にサーゲイロードを加えた、3本の「ナスルーラ(ロイヤルチャージャー)×プリンスキロ」血脈によるしなやかさが強く出ているのではないかと思います。

阪神1400mフィリーズレビュー(内回り急坂)の勝ち馬で、母父ダンジグ系という点だけを見ると、いかにも桜花賞では用ナシな印象を持ちますが、クイーンズリングの場合は適性の利を活かして勝ったというよりは、器の違いで勝ってしまった馬のように感じるんですよね。
フィリーズレビューは本番の桜花賞につながらないレースではありますが、今年の勝ち馬に関しては有力馬の1頭として期待したくなります。


ルージュバックやココロノアイは中距離向きの好配合という感じで、これらがジェンティルドンナ級の名馬だったら仕方がないですが、もしそうでないのであれば、マイラー配合としての完成度ではクイーンズリングに分があるのでは?とも思ったりしてます。

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レッツゴードンキ考察 ~心象を変えた “とある” 思い出~ 2015-04-04-Sat

5月に発売する同人誌「配合パズルでアタリはわかる2015」では、キングカメハメハ編を詳しく考察しています。
その中で、ミスタープロスペクターのクロスを持つキングカメハメハ産駒はあまり成績が良くないと書きました。
3~9歳までの7世代の成績データを参照する限り、ミスプロのクロスはあまり良いイメージがなく、POG期間の重賞馬もまだ誕生していません。


レッツゴードンキはミスタープロスペクター3×4なので、上記のネガティブな要素を抱えた馬といえます。
しかもミスプロクロス持ちの中でも、「キングマンボ≒ジェイドロバリー」2×3という、かなり特殊かつ大胆なニアリークロスを内包している馬です。
http://pednet.k-ba.com/cgi-bin/ped/match.pl?fdata=3216&mdata=598

キングカメハメハの配合的に、キングマンボの増幅というのはパワー型に振れすぎてしまう(≒ダート馬にもなりかねない)ため、POG的には全くオススメ出来ません。
ですからレッツゴードンキについては、少なくともアルテミスSの走りを見るくらいまでは良い印象を持っていませんでした。


しかしレッツゴードンキが予想に反して頑張るにつれ、僕の中で “とある” 思い出が蘇ってきました。
そしてそれは、レッツゴードンキへの心象を良い方向へと導いたのです。

その思い出とは、昨年のオークス、秋華賞、そしてエリザベス女王杯。
僕はそこで「キングマンボ≒ジェイドロバリー」による特大ホームランを見ています。

そうです、メイショウマンボも実は「キングマンボ≒ジェイドロバリー」なんですよ。

レッツゴードンキとメイショウマンボは違う種牡馬の産駒ではありますが、キングマンボとジェイドロバリーの相乗効果が爆発的な効果をもたらしているのは間違いありません。


この仕掛けは両者のパワーを大きく引き出すものですから、もしメイショウマンボという競走馬が存在していなかったら、デビュー前はおろか、今でもレッツゴードンキの配合を否定していたかもしれません(あくまでもPOG目線の話ですよ)。
しかし昨年のメイショウマンボの強烈な走りを見た今、そしてレッツゴードンキが結果を出した今なら、この仕掛けの恩恵を褒めるべきだし、レッツゴードンキを好配合と認めて良いと思っています。

…まあ後出しで褒めるだけにカッコイイものではありませんが(^_^;)



さてレッツゴードンキは、このようにパワーを担保とする仕掛けを成功の大枠にしている上、母のマルトクが「ヴァイスリーガル≒ノーザンテースト」3×4に加えてロベルトまで併せ持つため、全体の構成もかなりパワーに振れています。

タフな重い洋芝の札幌2歳Sで牡馬相手に3着と健闘し、稍重のアルテミスSでは力強つ追い込んで2着。
そして前走のチューリップ賞も、コンディションの悪い重馬場で逃げる競馬をし、最後はキツくなってしまったものの3着に踏ん張りました。
配合通り牝馬らしからぬパワー型で、キャラクター的には“女ゴールドシップ”ことココロノアイと似ています。

両者はアルテミスSからしのぎを削っていますが、似たもの同士のライバル関係なので今回の対決も楽しみです。

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ココロノアイ考察 ~女版ゴールドシップ~ 2015-04-02-Thu

ステイゴールド×デインヒルという組み合わせは、これまでナカヤマフェスタ、フェノーメノという2頭のG1馬が誕生していましたが、3歳世代からも重賞2勝馬ココロノアイを出し、黄金配合を威力をまざまざと見せ付けています。

桜花賞に出走する、もう1頭のステイゴールド産駒キャットコインは、比較的しなやかな体質によるスピードが主体になっていますが、ココロノアイはノーザンテーストにデインヒルを同調させることで、ステイゴールドの頑丈さを大きく引き出す構成となっていて、配合的にはこちらの方が正統派といえますね。

ただし、ココロノアイの資質に大きな影響を及ぼしているのはデインヒルだけでありません。
祖母マックスジョリーの構成も非常の大きな意味を持っていると考えています。


マックスジョリーはプリンスリーギフトを持つため、ステイゴールドとの組み合わせではクロス(ココロノアイは5×6)が発生します。
プリンスリーギフトは子孫にスピードを伝える血脈なのですが、体質が非常に柔らかいため、頑丈さが欲しいステイゴールドでこのクロスを作ってしまうと、スピードアップというよりはグニャッとしたダラシなさとして、ネガティブに伝わってしまいがちなのです。

しかしステイゴールド×マックスジョリーは、プリンスリーギフトの資質に加えてリアルシャダイ経由でロベルト系特有のスタミナが混じるため、「ダラダラしてるけど中々減速しない」惰性的なスピードの持続力として伝わりました。
つまりココロノアイの場合は、プリンスリーギフト的な緩さがマイナスに作用したのではなく、立派な“個性”として発現したようです。


実はステイゴールド産駒には、これと同じような伝わり方をした名馬が存在します。
G1・5勝馬のゴールドシップです。

ゴールドシップの祖母パストラリズムも、ロベルトとプリンスリーギフトを同時に併せ持つことで、上で説明したマックスジョリーの仕組みと同様、惰性的な持続力が強く伝わっています。
その結果、高速決着のレースでは全く見どころなく敗戦するのに、時計のかかる馬場になると無双状態になるという、もの凄い“個性派”ホースが完成したのです。

ココロノアイのレース振りを見ていると、力の要る稍重馬場をかかり気味に暴走しながらもしぶとく凌いだアルテミスSや、重馬場を力強く抜けだして完勝したチューリップ賞の躍動感。
あの姿には、どこかゴールドシップの面影が映し出されているようにも感じました。

ココロノアイという馬は、ベースはナカヤマフェスタ&フェノーメノの「ステゴ×デインヒル」配合ですが、本質は「ロベルト+プリンスリーギフト」のゴールドシップ型の馬なんじゃないかと考えています。


今回の桜花賞は、阪神巧者(6-1-0-0)で有名なゴールドシップが、阪神マイル戦を走ったらどうなのか?ってことなんです(いや多分違うけど)。
でも阪神マイルってやっぱり切れ味を必要とする舞台だし、しかもゴールドシップは阪神マイルなんて走ったこと無いから、どのくらい対応出来るかわかんないでしょ?
だから困ってるんですよ(笑)

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ルージュバック考察 ~男勝りの斬れ味~ 2015-04-01-Wed

桜花賞も近づいてきましたので、個別の考察を不定期で書いていくことにします。
今回はルージュバック。

3戦3勝、いずれのレースも上がり1位の末脚でぶっちぎっている凄い馬です。
二戦目の百日草特別では、後の重賞馬ベルーフ&ミュゼエイリアンを相手にせず完勝しています。


母のジンジャーパンチはBCディスタフなどG1を5勝した名牝。
ミスタープロスペクター≒ボールドラックス4×3(レイズアネイティヴ、ナスルーラ、ミスドッグウッド≒アラブルーなどが共通)やレッドゴッドなど、米スピードを豊富に抱えています。
本馬はそこにマンハッタンカフェを父に持ってきたことで、ヘイロー≒レッドゴッド3×5、ボールドネシアン≒ミスタープロスペクター5×5・5としていて、母のスピードをそのまま継続強化したことが成功の要因になっています。

これらの米スピードは、比較的クセの少ないスピードでもあり、どちらかと言えば純粋な速力(≒軽快さ)を支えているというイメージです。
だからこそ、ルージュバックの豪快な走法の根源は他にあると感じています。


まず1つめのポイントは、母父の父デピュティミニスター。
この血は非常にパワフルで、その筋力は基本的にはダート的に出ることが多いのですが、芝でもスゴイ長打を放つことがあります。
牝馬3冠馬のアパパネがそうでしたが、時折こちらの想像を上回るようなスゴイ資質を授ける“雑草的”な底力があって、ポテンシャルに優れた名血なのです。


そしてもう1つのポイントは、プロミスドランド5×5のクロス。
詳しくは望田師匠の記事を読んでいただきたいのですが、この血が表現された馬は異質な斬れを見せることが多いです。
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/a2f7cc17b4d224acda7a545f3b29ee56

ブラッシンググルームやミスタープロスペクターのようなクセのないスピードで、ルージュバック独特の前脚を掻き込んで斬れる走法を表現することには少し違和感があり、やっぱりプロミスドランドの斬れにデピュティミニスターのパワーが奇跡的にハマった好例といえるでしょう。


さて、これらのことを踏まえてルージュバックの資質をみると、非常に「牡馬的」だな~と思うのです。

京都のきさらぎ賞でフワッと切れたように、ヘイローやボールドネシアン的な軽快さはもちろんあるのですが、牝馬らしい繊細さを全面に出すのではなく、あくまでもメインはデピュティミニスター的なパワフルさとプロミスドランド的な斬れで、それがこの馬の面白い点といえます。

また「牡馬的」だと感じるのはそこだけではありません。

マンハッタンカフェは母系にブラッシンググルームを抱える繁殖牝馬と相性が良いです。
しかしこの組み合わせって、牝馬の成績が壊滅的なんですよ。

牡馬に生まれた45頭と見ると、ヒルノダムール、ヤマニンウイスカー、メイショウクオリア、メイショウレガーロ、ベストメンバー、カフェシュプリーム、サンディエゴシチー、ラディウス、カフェリュウジン、ココナッツパンチ、カフェマーシャル、オリエンタルロックなどなど、活躍馬を挙げればキリがありません。
しかし牝馬の場合はというと、30頭中ルージュバックを除けば、2勝馬シンコープリンスと、他に1勝馬が6頭いるだけ…。
明らかに牡馬でないと能力を発揮出来ない組み合わせなのです。


だから以前も書きましたが、僕は「ルージュバックは牡馬なんだ」と思うことにしています。

もし牡馬が55キロで牝馬レースに出走したらどうだろう?と考えてみました。
なぜか「間違えて女性専用車両に乗り込んだらヤられちゃいました」的な企画モノを思い出しました。

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ラヴィダフェリース簡易考察 2014-11-14-Fri

ウォータクティクスの半弟で、入厩以前から評価の高い1頭です。


・良い点
同人誌32ページで書きましたが、この馬はディープ×トニービン+ノーザンテーストの成功型。
このパターンは、今期もポルトドートウィユがまずまず頑張っていますね。


・不安な点
トニービンは緩い体質を伝えやすい種牡馬です。
その血が母父という近い位置にあると、若い内は頼りないタイプになりやすく、成長曲線がやや晩成寄り傾いてしまいます。
そのひ弱さを解消する効果が期待できるノーザンテーストが、本馬の場合は4代目というやや後ろ目の位置に引っ込んでいるのも不安点の1つです。


・他の注目点
祖母のカーリーエンジェルは、ヴィクトリアパーク3×4というクロスを持っています。
このクロスは、それ自体にパワーを伝える効果がある上、更にノーザンテーストのパワー源を引き出すという仕掛けにも繋がっています。
これが上手く機能すれば、奥に引込み気味のノーザンテースト的パワーのサポート役になってくれそうです。


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